お知らせ
2024年11月6日
山梨県産の海塩が誕生!~山奥で湧く海水から得た山梨の塩~
山梨県立大学・創発デザインコースの増田ゼミ、地域との連携で新しい食塩を開発
山梨県立大学の増田ゼミ(担当:国際政策学部3年 山田乃愛)は、山梨県早川町で湧く温泉水が多量の塩分を含むことに着目し、そこから食用塩を取り出す「山梨の塩」プロジェクトを始動しました!
このプロジェクトは「山梨県立大学(増田ゼミ)」「ヘルシー美里(所長:大西信正)」、「山梨大学(中村研究室)」、および「ホトリニテ(宿主:高村直喜)」との連携によって実施されています。これは山梨県の新たな名産を生み出し、地域の活性化や隠された地域素材の資源化を図るためのプロジェクトです。
活動の背景・目的
山梨県は内陸県であるため、海水を使った塩の生産ができませんでした。しかし早川町にある温泉施設「ヘルシー美里」で使用されている温泉水がしょっぱいことに着目し、その起源を「山梨大学」の中村高志准教授へ調査を依頼。その結果、非火山性温泉型であり、昔の海水であることが示唆されました。海洋プレートの表層を辿り地中に浸透し、それが長い年月をかけて温泉として地表にしみ出したものと考えられ、この温泉水(古い海水)から塩を抽出するという新たな挑戦がスタートしました!
商品の特徴
海水由来:長い年月をかけて地中を通過してきた海水が持つ、深い歴史とロマンを感じられる貴重な塩です。
ミネラル豊富で味わい深い:ミネラル成分が豊富に含まれ、まろやかな塩味と奥深い味わいが特徴です。
安全性:得られた塩は、次の食塩安全衛生ガイドラインをクリアしています。
鉛、銅、ヒ素、水銀、カドミウム、亜鉛は検出限界以下、一般生菌数、大腸菌群、カビ、黄色ブドウ球菌等の細菌試験が陰性
今後の展望
11/9-10に開催される山梨県立大学の文化祭「富桜祭」(増田ゼミ、および表千家茶道部のブース)において、この塩を用いたおにぎりやお菓子を初出店!
また現在は、山梨市の宿泊施設「ホトリニテ」と連携し、地元特産の食材と組み合わせた試作品の開発を進めています。今後はこの温泉水の正確な年代測定を実施すると共に、関係各所と連携を深め、山梨県の新たな名産品としての可能性を探っていきます!
2024年11月6日(水)の山梨日日新聞にゼミ活動が掲載されました!
問い合わせ
山梨県立大学 社会連携課
TEL:055-225-5412